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豊中運動場100年(93) 日本フートボール 準決勝・決勝/ラ式・三高、ア式・御影師範がV

 雨で1週間順延となった第2回日本フートボール優勝大会(現在の全国高校ラグビーフットボール大会、全国高校サッカー選手権大会)は、1919(大正8)年1月26日、ラ式蹴球(ラグビー)、ア式蹴球(サッカー)ともに準決勝と決勝が行われた。
ラグビーは、準決勝に進んだ全慶応と京都帝大が棄権したため、いきなり同志社普通部と三高の決勝になってしまった。
棄権の理由は明らかでないが、中学チームの敵役のように見られるのに耐えられなかったというのはうがった見方だろうか。
 純粋な中学生チームの同志社普通部と、現在の大学にあたる三高との決勝は、実力に勝る三高の一方的な試合になってしまった。
前年からのメンバーの大半が残り、鶴原選手、香山選手といった強力バックスを備えた三高は、前半に2トライ、後半に3トライを決める。巧みで力強い試合運びで三高が大勝し、優勝を飾った。
 一方、サッカーは準決勝、決勝の計3試合が行われた。
 準決勝第1試合は御影師範―姫路師範で、大会一の好カードとなった。
 御影師範は前半、福本選手の巧妙なシュートで1点を挙げた。福本、不動、辰家選手の連係プレーで御影師範が鋭く攻め立てるが、姫路師範は一歩も引かず追加点を許さない。結局、御影師範が1点を守り切って姫路師範を降した。
 準決勝第2試合は明星商業―奈良師範の対戦となった。
 この日は2試合目となる奈良師範に疲れが見えた。しかし明星の攻撃をかわしつつ果敢に攻め込む。両校ともに決め手を欠き0―0で終わった。
 コーナーキック数で明星5、奈良師範1だったことから、大会規定で明星商業の勝ちが決まった。奈良師範にとっては、悔やんでも悔やみきれない敗退だった。
 決勝は御影師範―明星商業がぶつかることになった。
 前年に続き連覇がかかる御影師範と、大阪の雄として何としても優勝を勝ち取りたい明星商業。激しい試合展開が予想された。
 御影師範は試合開始直後、辰家選手がいきなりヘディングシュートを決めて先制する。勢いに乗る御影師範は福本、永田選手の連係がさえてさらに1点を追加した。
 一方、明星は木下選手が果敢にシュートを決めて1点を返した。前半を2―1で終え、息詰まる展開になった。
 しかし後半に入って御影師範が地力を見せ始めた。連係プレーがますますさえて辰家、永田選手が次々と鋭いシュートを決めていく。明星は防戦一方に回ることになった。
 勢いに乗る御影師範が5―1で明星を降して見事に優勝を遂げた。
 ラグビーは三高が初優勝し、サッカーは御影師範が連覇に輝いた。(松本泉】(つづく)

【第2回日本フートボール優勝大会】
(ラグビー・1月26日)
▽準決勝
同志社普通部―全慶応
  (全慶応が棄権)
三高―京都帝大
 (京都帝大が棄権)
▽決勝
同志社普通部
00000◆00000◆0
TGPD前◆TGPD後◆計
200110◆310014◆24
 三高

(サッカー・1月26日)
▽準決勝
御影師範 1―0 姫路師範
明星商業 0―0 奈良師範
  (CK数で明星の勝ち)
▽決勝
御影師範 5―1 明星商業
=2017.08.28

日本フートボール優勝大会

更新日時 2017/08/27


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