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豊中市が緊急防火広報

施設の職員と火災通報装置の確認をする消防職員

 秋田県横手市で3人の死者が出る木造共同住宅の火災(8月22日)が発生したことを
受け、豊中市消防局井ノ本学消防局長)は8月25日、市内の木造共同住宅を回り、火災予防の注意喚起を行う緊急防火広報を開始した。グループホームらく楽(稲津町3)を訪問した南消防署の消防職員は、自動火災報知器や消火器の設置状況の確認などを行ったほか、職員に146の対象物に対して、9月1日までに防火パトロールを実施する予定。
 消防局は定期的に共同住宅や工場、飲食店などへの査察を行っているほか、世界各国や日本の他市町村で起こった火災の状況に応じて、緊急に査察や防火パトロールを行っている。最近では、イギリスの24階建て高層公営住宅での大規模火災(2017年6月)を受け、市内の27棟の高層共同住宅に対して査察や防火広報を行った。
 この日は南消防署の消防職員が、秋田県における火災と同様の建物形態のグループホームらく楽を訪問。消防職員が自動火災報知設備の作動状況や消火器の設置状況などを確認し、「消火器がどこにあるのかを明確にし、関係者の皆さんに周知してください」と指導した。 施設長の鳥居達生さんは「利用者の安全を守ることを最優先に考えています。消防訓練を定期的に行い、防火の意識を高めていきたい」と話した。
消防局は所有者や管理者、居住者などに「火災は皆さんの大切なものを一瞬にして奪ってしまいます。まずは、火を出ごろから防火対策を行ってください」と呼び掛けている。=情報提供。豊中市(梶川伸)2017.08.26

更新日時 2017/08/26


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