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編集長のズボラ料理(220) ご飯とキムチの春巻き

僕はチーズ多めが好みだ

 漬け物の中で、キムチが1番売れているらしい。ほんまかな、と思う。とは言いながら、うちの冷蔵庫にもキムチが入っている。
 冷蔵庫には当然、日本の漬け物も入っている。浅漬けの素を入れたタッパウェアにはいつも、ハクサイかキュウリか入っている。
 老後の楽しみで野菜作りをしている友人から段ボール箱が届くと、そのタッパはフル回転を始める。箱には野菜が大量に入っていて、食べ切れない。だから何でも漬けてもみる。ゴーヤー、ニンジン、カボチャ……。いかに消費するかが大切なので、うまい、まずいは関係ない。
 高菜漬けも冷蔵庫の中で定位置を占めている。これは便利だ。そのままでもいいし、焼き飯にも、インスタントラーメンにも使う。豆腐の野沢菜ピカタ(編集長のズボラ料理1回)をよくするが、野沢菜がない時には、高菜で代用する。
 高菜漬けは買ってくるのだが、1つ腑(ふ)に落ちない点がある。僕の家の近くにはスーパーが2つあり、どちらにも買い物に行く。高菜漬けのコーナーに行くと、ほとんどが刻んだもので、ゴマ油やゴマで加工したものもある。ところが、大きいままで加工していないものは、片方のスーパーにはない。もう一方は1種類だけ。
 僕はゴマやゴマ油のついたものはほしくない。僕は「素」高菜漬けを、自分で切りたいのだ。その思いをかなえさせるものが、なぜ1種類なのだろう。だから時々、近鉄百貨店奈良店まで、三池たかな漬を買いにいく。これは、素高菜漬けのままの形をしている。
 キムチは突然使うことがある。ちょっと酒のあてが欲しい、と思って冷蔵庫を開けると、定位置に豆腐を見つける。しかし、きのうも冷奴をあてにした。そんな時、キムチ炒めにする、といった具合だ。
 今回の春巻きも突然作った。当初は酒粕(さけかす)とチーズと大葉を具材としていたが、どうも気分が乗ってこない。春巻きの皮を半分ほど使ったところで、急に方向転換した。酒粕の代わりは、ご飯とキムチ。つまり、ご飯、キムチ、とろけるチーズ、大葉を春巻きの皮で巻いて、油で揚げた。酒粕の方も揚げたが、僕の判断はキムチの勝ち。やはり、キムチはよく売れているのだ。(梶川伸)2016.09.23

更新日時 2016/09/23


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