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心にしみる一言(74) 子供たちをこれ以上、被害者にも加害者にもさせないために

2002年11月15日の毎日新聞

◇一言◇
 子供たちをこれ以上、被害者にも加害者にもさせないために

◇本文◇
 最愛の子供らを少年犯罪で殺された家族で作る「少年犯罪被害当事者の会」のスローガンだ。
11月初めに開かれた第4回の大会で、悲しみと怒りに満ちた訴えに、会場は涙であふれた。
「(殺されて)3年たって、(心の)傷口は小さくなっても、深くなった」「投げ捨てたいような心身を引きずっていくつらさ」「今年の高校の卒業式で、はくことのなかった上履きとアルバムを受け取った」「こんなところ(当事者の会)で知り合いたくなかった、が共通の言葉だった」
2時間にわたる暴行で15歳の命を奪われた息子について、母は「親としての時間もそこで止まった」と語った。ある時、娘が言ったという。「私、お兄ちゃんの年を超しちゃったね」。その言葉に、どれほどの思いがこもっていることか。(梶川伸)
=2002年11月15日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.09.06

少年犯罪被害当事者の会

更新日時 2016/09/06


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