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心にしみる一言(70) 雷雲が1時間も2時間もとどまっていると、「ごめんなさい」と謙虚になる 

2002年10月18日の毎日新聞

◇一言
 雷雲が1時間も2時間もとどまっていると、「ごめんなさい」と謙虚になる

◇本文
  5大陸の7万5000キロを自転車で走った永谷彰朗さんの体験談は、1つひとつが興味深い。
3日も4日も人に会わないと、当然のことだが人恋しくなる。そんな時は、歌を歌ったり本を読んだ。「一人旅を長く続けられるかどうかは、孤独を楽しめるかどうか」だという。
「大地を背中にして寝るのは気持ちがいい。大地の暖かさを知る」。雄大な平原を、たった1人で独占しているような光景が目に浮かぶ。
天気の悪い時は全く違う。雷が恐い。寝てポンチョをかぶり、なぜか「ごめんなさい」「すいません」を、呪文のように繰り返したそうだ。
最大の危機はサハラ砂漠だった。「自分がどこにいるかわからないほど恐いことはない」。5年準備をして、走破できる確率は5割だと語った。(梶川伸)
=2002年10月18日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.07.27

更新日時 2016/07/28


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