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心にしみる一言(62) 襲撃にそなえ、ダンボールをついたてにしている

2002年8月23日の毎日新聞

◇一言◇
 襲撃にそなえ、ダンボールをついたてにしている

◇本文◇
 千葉市の公園で、野宿生活者2人が死亡した。どうも、襲撃を受けたらしい。
3年前、襲撃された経験のある大阪市の野宿生活者から、話を聞いたことがある。「午前1時すぎ、車が近づき、窓を開けてエアガンで撃ってきた。恐くなって、別の場所に移った」。ついたてにしたダンボールの後ろで、「パソコンで遊ぶように、ゲーム感覚で襲ってくる」と語った。
男性はエアガンの白い弾を集め、証拠品として10個ほど袋に入れて持っていた。真っ二つに割れているものもあり、その威力を知った。
別の男性は「ここを撃たれた」と、みけんを指差した。血が出た傷が残っていた。毛布を顔にかけて眠る。「肌を露出した部分を狙ってくる」からだ。残酷な人間が増えているのだろうか。(梶川伸)=2002年8月23日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.04.16

更新日時 2016/04/16


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