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心にしみる一言(41) 心拍数は最高で226までいった 

2002年3月9日の毎日新聞

◇一言◇
 心拍数は最高で226までいった

◇本文
 自然食品の居酒屋のカウンターで、友人と一杯飲んでいた。たまたま隣の席に、プロボクシング元世界チャンピオンの井岡弘樹さんが座った。
ランニングの途中にその店を見つけ、「体にいい」と思って通うようになったのだという。この日も1人で夕食に訪れ、酒は口にしなかった。
隣り合わせたよしみで、あつかましく話しかけた。ボクシングの厳しさを尋ねると、取り上げた数字が返ってきた。一般的には1分間に60~80という。「普通の人ならもたないでしょう」
それを可能にしたのは、「練習です」と一言だけ。世界1になったのも、やはり「練習です」。
現役時代は1日に30キロ走ったそうだ。「パンチの練習より走り込み。体力にはまぐれがない」。努力の積み重ねの持つ意味を、改めて知った。(梶川伸)=2002年3月9日の毎日新聞

井岡弘樹

更新日時 2015/09/24


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