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心にしみる一言(36) 1に六甲おろし、2に水戸黄門 

2002年2月2日の夕刊

◇一言
 1に六甲おろし、2に水戸黄門

◇本文◇
「死は究極の表現」。葬儀会場で、死者を送る音楽の生演奏を手がける美濃三鈴さんは言う。
遺族の依頼を受け、既成の曲を悲しみの音楽に編曲したり、オリジナル曲を作ったりして、式を演出する。1つの葬儀で7~8曲。大阪を中心に活動する、葬儀音楽の専門家といっていい。
要請の多い曲を尋ねた答がこれだった。「おじいちゃんが好きだった曲、家族の思いでの曲。その人の人生と、生きた時代が曲に出る」
「六甲おろし」は定番だという。いかにも大阪らしい。参列者が歌い出し、合唱になったこともある。「お寺さんは困惑していたが、送られる人はにぎやかで、うれしかったかもしれない」
水戸黄門のテーマ曲は「人生楽ありゃ苦もあるさ」で始まる。これも、しみじみと納得できる。(梶川伸)=2002年2月2日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.08.14

水戸黄門のテーマ

更新日時 2015/08/14


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