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心にしみる一言(13) ホッとする懐かしさが校舎の中にある 

2001年8月9日の毎日新聞

◇一言◇
 ホッとする懐かしさが校舎の中にある

◇本文◇
 広島県大朝町の筏津小学校は、山里の学校だった。96年に児童数が減って廃校になったが、3カ月後には芸術村として生まれ変わった。「学校の灯は、何かの形で残さないけんけえ」
学校を訪ねた時、日本画家の島田戴造さんが絵筆を握っていた。この町に移り住み、5つあった教室の1つをアトリエに使う。
島田さんを引き付けた「懐かしさ」は、町そのものが持っているようだ。「田舎はひまだろうと思うかもしれないが、そうではない。仕事の一方で、たいがいの人はスポーツをしている。地域活動が盛んで、人間と人間の温かいつながりがある」
その場を芸術村が提供している。校舎には「朝の一声 地いきの笑顔」の標語が残っていた。(梶川伸)=2001年8月9日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.03.02

広島県大朝町

更新日時 2015/03/01


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