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池田の行きつけ⑫ 「大勝」

「市長になる直前に9時間飲み明かした」と思い出を語る中江さん(左)を、「男2人でね。人生で1番暗い夜だったよ」と倉田さんが茶化した

 池田市の新町商店街、午後8時を回ると鉄板に火が入り、お好み焼きの香りを漂わせる古い店がある。前池田市長、倉田薫さんの行きつけ「大勝」だ。
 付き合いは約35年前、倉田さんが市議会議員だったころからだ。「味はともかく、マスターの人となりがよくてね」と倉田さん。最近、大病を患って1カ月半の入院生活から復帰したばかりのマスター・中江文昭さんとは、まるで夫婦漫才のような、丁々発止のやり取りを見せる。「市長になる前も、なった後も、辞めた後も、まったく変わらない。マスターだけでなく、ここでできた友だちは、みんなそうなる」と、ビールジョッキを傾ける。「料理がおいしすぎたら、そっちが主役になる。ここは話をするのにちょうどいい」と、マスターと一緒に笑った。
 店の看板メニュー「薫風焼き」は、ハンバーグ好きな倉田さんにちなんだもので、お好み焼きの生地にミンチ肉と玉ネギを混ぜて焼き上げる。「ミンチ肉だから、箸だけでも分けやすい」と、それをうまそうにほお張った。(礒野健一)
【大勝】池田市新町1-6▽072-751-7024▽20時~24時ごろ▽土日定休

更新日時 2014/03/12


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