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池田の行きつけ⑤ クルル石橋

クルル石橋で学生と談笑する堤さん(左)

 石橋商店街のタローパンは、創業80年を超す老舗パン屋で、親の代から行きつけにする人も多い。その3代目店主の堤洋一さんが行きつけ、というよりも入り浸っているのが、クルル石橋だ。
 クルルは店ではない。4年ほど前、空き店舗を改装してできた、地域コミュニティ活動スペースだ。商店街のセール「おはこ市」の福引き会場になるほか、学生が中心となり、サイエンスカフェやカレースタンド、映画の上映会など、さまざまなイベントが行われている。
「大人同士やったら、酒の席で言うたことは『できたらええなあ』で、お茶を濁せるけど、学生は次の日には企画書を持ってくる。『マジか!』と驚いても後の祭り」と堤さん。今は売れ残ったパンを差し入れに「お前ら、またわけわからんこと考えとるんか。俺も混ぜろや」と、お目付け役ではなく、仲間としてクルルを訪ね、石橋を盛り上げている。
 2012年秋には、ハロウィンにちなんでクルルの外観を西洋お化け屋敷風にし、記念撮影のスポットにもなった。クルルが石橋商店街を、皆の行きつけにする日が来るかもしれない。(礒野健一)

更新日時 2013/08/08


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