「石の道・いけだ」彫刻めぐり<29>曽我孝司さん
池田市綾羽2にある「重力質―柱」は彫刻家、曽我孝司さんが設置場所の印象をもとに作った。「静かで、ちょっとひなびた感じだった。タイムスリップしたような錯覚を受けた」と、この場所の印象を語る。お地蔵さんのような作品にしようと、風でゆっくりと動く赤い柱を自然石の中に構成したという。
曽我さんは「見えない重力を使って、非日常の空間を創出することが一生をかけた仕事」と話す。「重力をコントロールする事が出来れば非日常の空間を創る事が出来るのではないかと考えた」と説明する。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」54号(2013年8月8日)
更新日時 2013/08/07