「石の道・いけだ」彫刻めぐり<30>山口さとこさん
池田市の石橋玉坂公園に「最後の樹」がある。彫刻家、山口さとこさんが作った。「生きていたかった」という最後の木の悔しさを表現したと説明する。環境問題をテーマにする山口さんは、「いずれ木が無くなってしまう時が来るかも知れない」と危惧する。「見ている光景が荒れると、自分自身が荒廃するように感じる」と言い、木の思いを察し、擬人化して作った木の記念碑だと語る。
石は感情移入できる素材だと言う。「人間には愛想つかされることがあるけれど、石は徹底的に付き合ってくれるから」と。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」55号(2013年9月12日)
更新日時 2013/09/10