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子育てアドバイス③  うちの子は落ち着きがない

 うちの子は落ち着きがない――。

 豊中市子育て支援センター「ほっぺ」によると、育児の悩みは子どもが1歳を超えると急増するという。ハイハイをしたりヨチヨチ歩きを始めたりするこの時期、確かに目が離せなくなるが、1番の理由は「自我が芽生えてくることにある」と地域保育士は語る。

 出産前は「個性を伸ばしてやりたい」「のびのびと成長するように」といった理想を掲げていたお母さんも、実際に子育てを始めるとつい「ウロチョロしない」「大人しくしなさい」と押さえつけてしまう。理想の子ども像が、いつの間にか「聞き分けのよい大人しい子」になってしまうのだ。

 そして“理想”通りにいかない我が子に対して「うちの子は落ち着きがない」「言うことを聞かない子」と思い悩んでしまう人が多いという。そんな時、地域保育士は「子どもが静かにしている時は具合が悪い時くらいですよ」と明るく答えるようにしている。

 「ウロチョロするのは好奇心が旺盛だからです。幼くてその興奮をうまく表現できないため、親が止めても動き回るのです」。言うことを聞かないのも成長のあかし。深刻になりすぎないで、成長を見守りましょう。(早川方子)

【ほっぺ】豊中市岡上の町2-1-15、保育士のほか看護師もいる。プレイルームの利用は、月~土、9時~17時15分。育児に関する電話相談は06-6852-5526。
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第3号(2010年8月26日)

更新日時 2010/08/16


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