「石の道・いけだ」彫刻めぐり<26>川島慶樹さん
彫刻家、川島慶樹さんは「新しい素材との格闘はいつも心躍る」と語る。ブロンズ、石、木、金属に加え、最近はポリエチレンを使った作品も生み出す。
伏尾台北公園の東側にある石の「すべての人の心に花を」は、1989年に作った。「上部が花で、全体に茎と葉の模様を彫り、金属で額を表現した」と説明する。目立たない場所をあえて設置場所に選んだと笑い、「ここに石の花を咲かせたかった」と振り返る。「辻を曲がると、ぽつねんと彫刻がある。区画された住宅地に、小さな違和感として存在する作品にした」と話す。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」51号(2013年5月9日)
更新日時 2013/05/08