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「石の道・いけだ」彫刻めぐり<13>長野久人さん

桜通りにある長野久人さんの「火虫舞い降る」(1997年)

 立体造形に取り組む長野久人さんは、東洋思想をベースにした作品を生み出す。府道箕面池田線(桜通り)の「火虫舞い降る」は、陰陽五行説に基づき、生物の循環を表したという。
 長野さんは「ステンレスで作られた形は飛行する生物を抽象化したもの、石の形態は地にうごめく生物。2つが合体し、再生し、新しい世界を作っていくことを表現した」と、自作を解説する。さらに、「生と死は断絶して存在するものではなく、生きる形として両面が存在する」と語る。「石の作品は初めてで、体力が続かなかった。ステンレスの鋳造は特に難航した」と、制作当時を振り返った。(進藤郁美)

更新日時 2012/04/11


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