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身近な生き物たち⑧ 街に住む鳥、知ってるつもり?

服部緑地で撮影したヤマガラ。このほかシジュウカラやコゲラ、エナガ、メジロなども観察できた。これらの小鳥は秋から冬にかけて種別を超えた混群という群れを形成する

 最も身近に見られる野生動物と言えば、カラス、スズメ、ハトなどの鳥だろう。

 豊中市の服部緑地で野鳥を観察する服部緑地探鳥会の篠崎裕子さんは、「そうした鳥を知ることは、他の鳥を観察する際にも大切なこと」と話す。例えば公園で小鳥を見た時、スズメがどういうものかを知らなければ、どんな鳥でも「ああ、スズメか」と気に留めないが、知っていれば、「あの鳥はスズメより少し大きいな。色も白と黒だし、別の鳥かな」と、興味を抱くようになるからだ。

 カラスはくちばしの太いハシブトガラスと、細いハシボソガラスの2種類がいる。カラスは頭がよく、生きていくのに必要がない“遊び”もする。滑空してスリルを楽しむために高いビルに登ると様子が、オフィス街でもよく見られる。

 ハトは昔から日本にいるキジバト、アオバトもいるが、街で見かけるもののほとんどは、レースや伝書用に輸入されたものが土着したドバトだ。ドバトは1年中繁殖できるため、求愛行動もよく見られる。1羽のハトの後ろを執念深くについて行くハトがいたら、メスにアピール中のオスの可能性が高い。(礒野健一)

服部緑地公園

更新日時 2011/11/02


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