身近な生き物たち㉖ 服部ビオパーク
豊中市服部西町から服部寿町にかけて広がる「ふれあい緑地」に、猪名川水系の魚や、昔から北摂地域に住んでいる虫たちと触れあえる「服部ビオパーク」がある。管理するのは2004年に発足したNPO法人「豊島北ビオトープクラブ」。現在の会員は約60人で、休日を利用して、植物の手入れをし、子ども向けの観察会や体験講座も開催している。
環境アセスメント調査を本職とする会員の佐藤亮さんは、「開発が進んで、近所で魚や虫に触れる機会が少ない子どもたちに、自然に触れてほしいと思ったのがきっかけ。この緑地はもともと、飛行機の騒音問題から作られたスペース。飛行機を間近に見上げながら、自然とも触れあえる、ほかにない公園」と説明する。ビオパークの土は猪名川から持ち込み、その中に入っていた卵から虫が生まれ、近似した生態系を形成している。
2014年春には、服部ビオパークの北西に新たな水辺ビオトープ公園「とよなか四季彩園」もオープンする。「ホタルも復活させたい」と意気込んでいる。(礒野健一)
更新日時 2013/11/13