編集長のズボラ料理(890) ジャガイモと竹輪のバター煮
その昔、遍路仲間に「ブロッコリーがヘレカツになる」と教えられ、試してみたことがある(編集長のズボラ料理3)。
作り方は言葉そのまま。カリフラワーを小房にカットして、フライにする。何でそれだけでヘレカツになるのか。実はみそがある。いや、ソースがある。揚げたてにトンカツソースをかけるのだ。
何のことはない。ソースのおかげだった。きっと、味が薄くてやや歯ごたえのあるものなら、揚げてトンカツソースをかければ、何でもヘレカツになるに違いない。でも、どこかおもしろい。
遊び仲間がうちに飲みに来た際、しゃれで作ったことがある。彼はおもしろがって、娘さんにわざわざ電話をかけた。そして、携帯電話を僕に渡し、「作り方を教えてやって」。
酔っ払いは困ったもんだ。僕も酔っているから、会ったこともない人に、偉そうに教えた。娘さんは迷惑だったことだろう。
でも、僕は大満足。彼女はドバイに住んでいる。もし彼女が作って知り合いに食べさせて、それが広がれば、僕はドバイで「カリフラワーヘレカツの父」として、歴史に名前を残すことになる。日本にマーボー豆腐を広めた陣建民と同じように。
今回は、竹輪がホタテになるという情報を得た。これはやってみなければ。
ジャガイモは皮をむき、食べやすい大きさにに切る。竹輪も一口大にカット。鍋に水を入れて熱し、ジャガイモと竹輪を煮る。味付けはコンソメスープの素、塩、白コショウ。火が通ったら、水はヒタヒタ程度に減らし、バターを入れてさらに煮る。
器に盛って食べてみる。竹輪はホタテになっているのか。「ホタテになるれ」と念じて食べれば、そうとも感じる。カリフラワーの時と同様、微妙な味である。(梶川伸)2026.08.04
更新日時 2026/08/04