編集長のズボラ料理(888) ローズマリーポテトフライ
玄関のピンポンが鳴る。出てみると、近所のおばあちゃん。花の苗を届けてくれる。そんなことが時々ある。
うちの前に小さな花壇を作っている。そこに植えてほしいtと言う。「年だから、自分で育てるのはしんどい」。それが理由で、「持ってきた花が咲いているのを見るのが楽しみ」だそうだ。
苗といっても、すでに花は少しつけている。しかし、それからがピークになるから、しばらくは楽しめる。
苗はわざわざ買って来る。僕が近くのスーパーの花屋さんの前を通ると、もらった花と同じものが並んでいるから、すぐにわかる。
うちは花の育ての親だが、時にはうまくいかないこともある。アッツサクラがそうだった。花壇に植えるとすぐに花を落とし、それ以後はつぼみが出てこない。おばあちゃんが見たら残念がっただろうが、出会うのは1カ月か2カ月に1度だから、謝ってもいないが。葉はしっかりしているから、来年に期待するしかない。
モミノキのような小さな木をもらったこともある。高さは20センチあまりだったので、小さな花壇に植えたが、ちょっと心配している。40センチまでに成長してきたからだ。巨木になったらどうしよう。クリスマスツリーになるまで僕は生きていないし。ということで、成長しないように上の方を時々切っている。
今回もらったのは、ベゴニアとローズマリーだった。何でローズマリーを選んだのだろう。花時期は終わっているし。料理に使って、それを食べたいということなのだろうか。
ローズマリーにはあまり縁がないが、簡単なのは香りづけだろう。調理法も簡単なものにした。ジャガイモはよく洗い、水分をふいて半分に切り、さらに櫛切りにする。皮の方は厚く、真ん中はとがらせる。スイカを食べる時の形に。鍋に油を入れる。量はジャガイモがヒタヒタになるくらい。皮をむいたニンニク、花壇から取ってきたローズマリーを加えて油を熱し、ジャガイモを揚げる。
できあがったものを食べてみた。ローズマリーの香りは案外弱い。そこで、揚げたローズマリーを細かくして、ポテトフライフライにかけて食べた。次はローズマリーの量をもっと増やしてみよう。おばあちゃんの次のピンポンまでに、適量を見つけなければ。(梶川伸)2026.07.29
更新日時 2026/07/29