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編集長のズボラ料理(643) ゴボウのかき揚げ

揚げすぎに注意

 昨年末、娘婿が新型コロナウイルスに感染し、1月3日まで出社もできなかった。娘も接客の仕事をしているため、濃厚接触者として、10日まで自宅待機となった。夫婦で引きこもりの正月だった。
 僕は年末に正月料理を作って、子どもたちに押し付けていた。そのうち、独身の息子の方は年末に帰って來る時、重箱を持参するようになった、前年に料理を詰めたものを返すという名目である。何も年末に返す理由はない。これは、今年も詰めろという合図に他ならない。こうなると、料理を作るのに燃える。だから大量に作る。
 お節料理とは言わない。それらしいものはあまりないからだ。その代わり、新作にも挑戦する。子どもたちを毒見役にしているようなもんだ。ただで持って帰るのだから。そのくらいの役はしてもいいだろう。
 娘夫婦にも重箱も用意しかけたが、困ったことになった。コロナによる食事制限リストが、ラインで送られてきた。ウームと1分ほどうなり続けてしまった。。
 食べてはいけないものは、肉類全般。ただし、鶏のささみは〇。しかし、胸肉は×。何じゃ、これは。魚類で×は、ウナギ、刺し身、青魚、干物、さつま揚げ、イカ、エビ、タコ、カニ、鯛。揚げ物・炒め物・中華料理・乳製品・卵は全般。
 壊滅的。これでは、何も作れないではないか。娘が食べるものは気にしなくてもいいが、問題は娘婿の方。
 こうなれば、野菜しかない。ちょうど、アボカドの焼きギョウザに初挑戦しようtと思っていたところだ。。すでに、アボカドもギョウザの皮も買ってある。これだ、これだ
 念のため、リストを再チェックした。エエーッ。野菜の欄で、何とアボカドだけアウト。どういうこっちゃ。
 止むを得ず、栗きんとん、サトイモの煮物、紅白なます、干しシイタケの煮物、煮豆サラダ(編集長のズボラ料理33回)、グリーン大根(605回)を、パックに詰めた。何や、ほとんどがオーソドックスなお節になってしまった。
 ゴボウも使った。表面を水で洗い、水気はふき取る。ささがきにしてビニール袋に入れる。だしを取った後のコンブがあったので細く切り、袋に入れた。小麦粉と少々のコーンスターチを加え、袋をよく振ってゴボウにまぶす。小麦粉は多めにする。ボールに移し、少し水を加えて混ぜ、油でかき揚げにする。
 娘は正月早々、検査で僕の正規の正月料理を食べたそうだ。娘婿は全く食欲がなく、お節風野菜料理ももどを通らなかったようであが、娘がダウンするのと交代で快復しし、正規の方を食べたとか。何や、苦労して野菜料理を作る必要はなかったのだ。めでたし、めでたし。(梶川伸)2923,91,99

更新日時 2023/01/09


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