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心にしみる一言(337) トンビは海のそばにいて、よく食べ物を狙う

さば街道起点のプレート

◇一言◇
 トンビは海のそばにいて、よく食べ物を狙う

◇本文◇
 鯖(さば)街道は日本海のサバを、京都に運ぶ道だった。福井県小浜市の若狭湾に近い場所に、いずみ町商店街という時代がかった場所がある。商店街のタイル張りの道に、「さば街道起点」と書かれたプレートが埋め込んである。
 それを見て、近くの店で焼きサバを買った。1匹丸ごと、串に刺して焼いていあった。塩はつけていない。「塩をつけると身がしまって固くなる」と聞いた。
 歩きながらかぶりついた。油がたっぷりだった。商店街の中に、鯖街道の資料館があった。ここが京都への街道の起点らしい。
 再び外に出て、大きな通りを海に向かって歩いていると、いきなりトンビに襲われた。サバを狙ってきたのだが、後からだったので全く気が付かなかった。
 素早くくちばしでサバに食いつき、そのまま飛んで行った。サバは大きすぎたのか、串ごと道路に落ちた。よく見ると、一部は食いちぎられていた。
 私もびっくりしたが、周りの人も驚いた。おばあさんが声をかけてきた。それが上記の言葉だった。空を見ると、何匹も飛んでいた。(梶川伸)2021.10.06



更新日時 2021/10/06


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