心にしみる一言(318) 本当に悲しむことが出来る人、怒ることが出来る人、喜ぶことが出来る人、それをひっくるめた人間の優しさ
◇一言◇
本当に悲しむことが出来る人、怒ることが出来る人、喜ぶことが出来る人、それをひっくるめた人間の優しさ
◇本文◇
滋賀県守山市の佐川美術館には2回行ったことがあり、いずれも印象に残った。
広い平屋の建物。周辺には水がはってある。最初に行った時はその外観も目に焼き付いたが、もっと心に残ったものがあった。
その時は、平山郁夫と佐藤忠良の作品の展示が中心だった。佐藤は帽子と女性を組み合わせ彫刻が良く知られる。しかし、絵本の絵も描いていたことが説明され、さらに関心を持った。
教科書のための子ども向けの文章に目が止まった。取り上げた言葉は、そこに紹介さえれた一部で、全体ではこうなる。「本物の芸術の強さと力は、本当に悲しむことが出来る人、怒ることが出来る人、喜ぶことが出来る人、それをひっくるめた人間の優しさが生み出すことが出来るんだな、と思い知らされました」
2回目はクリスマスの時だった。魔法をテーマした子どもも楽しめる特別展をしていて、だれも入館無料だった。入館客は多く、粋な計らいをするものだと感心した。(梶川伸)2021.07.04
更新日時 2021/07/04