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寺の花ものがたり(272) 青龍寺(高知県土佐市)紫陽花=5月下旬~7月初め

2003年7月2日撮影

 四国遍路の36番・青龍寺は、広い道から分かれて寺に向かう。この道がいい。
 季節の花が咲く湿地帯があり、その横を歩いて行く。この湿地には、ホテイアオイも咲く。昔は嫌われ者だったが、今は青い色が夏の風物詩として人気がある。
 反対側には石仏が点々と並び、ミニ四国霊場になっている。石仏の後ろは山の斜面。ここにも花があり、石仏を飾る。梅雨の時期は紫陽花(あじさい)。
 寺に着き山門をくぐると、木立の下に170段の席段が本堂まで続く。右側には木の下に紫陽花が植えられ、石段と一緒に登っていく。
 寺の近くに明徳義塾高校があり、相撲部員だった後の朝青龍は、この石段を上り下りして、足越を鍛えたそうだ。そんな練習場にもなる石段だから、結構しんんどい。紫陽花どころではないが、途中で休憩すると、花が目に入ってくる。涼し気な色が、噴き出してきた汗を、抑えてくれるような気がする。

◇青龍寺(しょうりゅうじ)◇
 高知県土佐市163。高知駅からバスで1時間。088-856-3010。空海が修行先の唐から投げた独鈷杵(密教の法具)がこの地に刺さっていたため、開基したと伝えられる。本尊は波切不動明王。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2021.05.22

更新日時 2021/05/22


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