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心にしみる一言(309) 名物は里芋

御清水

◇一言◇
 名物はサトイモ

◇本文◇
 心にしみる一言の304回で、兵庫県三木市の地下水を利用した洗濯場を取り上げた。それで思い出し、福井県・越前大野の洗い場だった。パソコンに行った時のメモを、開いてみた。訪ねたのは2007年で、1番印象に残ったのは水でも景色でもなく、里芋だった。
 山に囲まれた街。寺町を回り、地蔵を入れた灯篭が並ぶ道を行き、湧き水の街のシンボル、御清水(おしょうず)へ。野菜を洗っている人がいるわけでもないが、観光客が時々訪れる。飲んでみたが、おいしいのかどうか分からなかった。
 城山に登った後、地元物産の店に寄った。店の人の聞くと、里芋が名物だという。上庄地区で栽培される里芋は「上庄里芋」呼ばれるとも教えられた。煮て真空パックに入っている「里芋のころ煮」を買った。
 ころ煮は帰りの列車の中での酒のあてになった。粘りと歯ごたえがあって気に入った。名物が〇〇せんべんでもなく、〇〇ようかんでもないのがいい。ただ、里芋を使ったまんじゅうも買った記録があるのだが、これはどんな味だったか、全く記憶がない。(梶川伸)2021.05.18

更新日時 2021/05/18


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