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心にしみる一言(304) 100年以上もの間、住民の社交場として親しまれてきました

一の洗濯場

◇一言◇
 100年以上もの間、住民の社交場として親しまれてきました

◇本文◇
 兵庫県三木市をブラブラしたことがある。古い町並みが残っているが、整備された感じではない。格子や黒い板塀、表面を焼いた板などが目立った。旧小河家という広大な屋敷もあった。
 1番印象に残ったのは、一の洗濯場、清水の洗濯場という水の流れを使った共同の洗い場だった。
 各地で同じような洗い場を見たが、ここは実際に使われていた様子がよくわかる。狭い水路にいくつもの石が短い橋のように渡してあり、石と石の間が洗い場のい区画にな っている。
 清水の洗濯場には、説明板が立ててあった。「清水の洗濯場は100年以上もの間、住民の社交場として親しまれてきました。約1キロ南のそびえる三木山から湧き出た地下水は、今も地域の人たちの心を結んで流れています」
 なかなか名文だと思った。洗濯場には伝言板もあり、今は洗濯には使われいないようだったが、地域の人が集まる場所としては生きているように思った。(梶川伸)2021.04.25

更新日時 2021/04/25


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