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心にしみる一言(300) 歩くとは少し止まると書く。ちょっとしたちっぽけな思い出を作ってもらいたい。

ヘンロ小屋17号・須崎

◇一言◇
 歩くとは少し止まると書く。ちょっとしたちっぽけな思い出を作ってもらいたい。

◇一言◇
 四国の遍路道に、お遍路さんのための簡単な休憩所「ヘンロ小屋」を建設するプロジェクトにかかわっている。プロジェクトは建設資金をはじめ、すべてをボランティアで行っている。
 建設資金は会員の会費や寄付金を当てているが、地元の方々の努力によるところが大きい。高知県須崎市のヘンロ小屋17号・須崎は須崎ロータリークラブの尽力によって建設できた。小屋の横には水道があり、トイレも用意された。竣工式と祝賀会の席で、クラブの役員から苦労話を聞いた。
 寄付を募り、3年かかった。寄付者は約200人。奉加帳は10冊にもなった。チャリティーゴルフ大会も開いた。
 「みんなの力が結集できると、すごいことができるな」と振り返った役員がいた。小屋は遍路と地域のみなさんの憩いの場となる。「掃除などの面倒をみてもらわなければならない」の要請に応えて、完成後は地域の老人クラブ、女性花クラブが、小屋の管理などで協力することになった。
 そして取り上げた言葉となった。「歩くとは少し泊まると書く」とは、含蓄のある言葉だと思った。小屋は36番札所・青龍寺から20キロの場所にある。お遍路さんが歩いて少し止まって、また歩くには良い場所にできた。(梶川伸)2021.04.06

更新日時 2021/04/06


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