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寺の花ものがたり(260) 六角堂(京都市中京区)桜=3月下旬~4月上旬

2019年4月9日撮影

 京都は街の中心部にも寺が多い。寺に花はつきもので、桜もしかり。
 茶道池坊で知られる六角堂も、にぎやかな場所にある。六角形の本堂周りは、それほど広くない。そこに参拝客がひっきりなしに訪れる。
 本堂に向かって右手に、寺の象徴となる桜がある。枝垂れ桜で「御幸桜(みゆきざくら)」と呼ばれる。咲き始めは白色く、開花が進むにつれて濃いピンク色へと変化しいく。
 996(長徳2)年、花山法皇の六角堂御幸によって西国33所観音巡礼が始まったという。伝承にちなんで御幸桜と名づけられたとか。
 その桜以外に、本堂を囲むように桜が植えてある。本堂の左手にビルがある。たまたまエレベーターで上に上がると、廊下のガラス越しに、桜と伽藍を見下ろすことができた。

◇六角堂(ろっかくどう)◇
 正式には頂法寺(ちょうほうじ)。京都市中京区六角通烏丸東入ル堂之前町248。京都市営地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」下車徒歩約3分。075-221-2686(池坊総務所)。華道家元池坊が住職を務める。聖徳太子の創建と伝えられる。本尊は如意輪観音。西33所観音霊場18番札所。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2021.03.16

更新日時 2021/03/16


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