寺の花ものがたり(257) 本隆寺(京都市上京区)桜=3月下旬~4月上旬
京都市・西陣を、2018年に仲間と散策したことがあった。昼ご飯は鳥岩楼の親子丼を食べることにした。
人気があるようで、30分近くも並んで食べた。時間待ちに店の周りをウロウロした。裏は桜木公園、そして前が本隆寺。本堂は改修工事をしていたが、桜が何本かあり、それにひかれて境内に足を踏み入れた。
その日の散策は、本隆寺を訪ねて行ったわではない。しかし、ちょうど時期が良く、桜は満開だった。背の高い木が多く、青空に映えていた。
丼を食べた後、もう1度桜を見に行った。江戸時代に2度の京都大火で西陣一帯は焼け野原になったが、この寺は焼け残り、「不焼寺」と呼ばれるようになったという。子どもの夜泣きを止めるといわれる「夜泣き止めの松」の説明版もあった。親子丼のおかげで、良い花見ができた。
本堂の改修工事はまだ続き、2023年に完成するようだ。
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◇本隆寺(ほんりゅうじ)◇
京都府京都市智恵光院五辻上ル紋屋町330。京都市バス「今出川浄福寺」下車徒歩約5分。075-441-5762。法華宗真門流総本山。1488年に日真が堂宇を四条大宮に創立したのが始まりとされ、1542年に現在地に移った。本尊は三宝尊。境内自由。
更新日時 2021/03/05