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長い別居生活だった。夫との話し合いはやっと決着して、間もなく離婚が正式に決まる。女にはどこか解放感があった。 そんな時期に、東北で集まりがあった。女は気心...
男は突然、家を出た。 その日は日曜日だった。男はポツリと言った。「1人になりたい」 前夜、男の帰りは遅かった。心配した女が携帯電話を鳴らしたが、応答は...
午前8時になると、携帯電話に男からのモーニングメールが入る。長い文面に、いつもうれしい言葉があった。「永久(とわ)の人」。その一語を確認して、女も返信した。そ...
再婚が決まると、男は「どこに住む?」と尋ねた。女は言った。「この家に私が住みます。模様替えはしますが」 明るい日差しの2階建ての家だった。そこで、男の亡く...
東京の便利さ、これに勝るものはない。男はそう思っていた。東京以外は嫌な人間で、よく冗談を言った。「電化製品なら東芝で、日立もだめ。車は日産で、トヨタはもっての...
番傘みどり川柳会は10月5日、みのおサンプラザ8階大会議室で創立50周年記念大会を開いた。みのお虫供養協賛、田中螢柳エッセイ集「古都暮色」の出版記念を兼ねた句...
独身を通した女、とみんなが思っていた。20年来の友人でさえも。定年を控えて人生の節目と感じたのか、女は隠してきた結婚を語った。 箱入り娘で育った。働きに出...
居酒屋のカウンターの隅で、男と女がゆっくりと酒を飲んでいた。客が引いていき、店が静かになると、女が女将(おかみ)に語り始めた。 「がんやねん。あしたから2...
豊中市職員の森川友道さん(豊中市夕日丘、36歳)が10月26日の第4回大阪マ ラソンで上位入賞した。森川さんはアメリカ・シカゴマラソンへの出場権を獲得したこ...
豊中市新千里東町3、市立第八中学校(望月康秋校長)で10月21日、アート作品のような和菓子を作り出すことで知られる創作和菓子ユニット「日菓(にっか)」の内田美...