押しつけ花物語
サクラタデは田の用水路や小さな川のそばに咲いている。あちこちにあって、通りすがりに見かけるが、いざ探しに行くと、なかなか見つからない。 これまで摘んでいた...
カタバミはどこにでもある。だから、押しつけ花には、カタバミの葉をよく使っていた。そのうち、必ず使ってサイン代わりにするようになった。 もちろん花にも参加し...
ハルジオンは貧乏草とも呼ばれるらしい。道端は野原にいくらでも咲いている。 ありきたりの花ではあるが、愛らしさも感じる。春が盛りで、夏が近づいてくると、花は...
団地の1階に住んでいて、小さな庭がある。初夏になると、庭はにぎやかになる。何の手入れもしていないのに、バラ、ホウズキ、ユリ、アリストロメリアといった花が毎年花...
「地上の星」という歌があった。花の野原を見ると、それを思い出す。 冬の夜空に無数の星が輝くように、春の野には小さな花が散らばっている。スベリヒユは黄色い小...
レンゲ畑を見なくなった。自転車で10分も走れば、田が広がるような半田舎に住んでいるのに。つい最近まで、春になると、田一枚がレンゲに包まれる光景を見た。そんな写...
豊中市北条町の西願寺橋東交差点付近の天竺川は、毎年3月の末から4月の初めにかけて、白い色に包まれる。桜とユキヤナギが咲き競うからだ。 満開のユキヤナギは枝...
ツクシを見つけると、はしゃいでしまう。ツクシの魅力なのか、春を待ちか兼ねた喜びなのか。 以前、西国十二番岩間山正法寺(大津市)に友人とお参りした。小高い所...
定年退職する人に贈るため、押しつけ花を作ってほしいと、友人に頼まれた。「いいよ」と軽く応じたが、難しい注文がついてきた。「職場の敷地の花を使ってほしい」 ...
お遍路さんの白衣と菜の花。できれば青い空も。その組み合わせは、四国の春の風物詩となっている。 菜の花の黄色は明るくて、春の喜びに満ちている。歩き遍路にとっ...