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押しつけ花物語(20) 寂しいレンゲ

レンゲのほか、シロツメクサ、ナノハナ、カラシナなど

 レンゲ畑を見なくなった。自転車で10分も走れば、田が広がるような半田舎に住んでいるのに。つい最近まで、春になると、田一枚がレンゲに包まれる光景を見た。そんな写真も残っているが、確か2年か3年前に撮ったものだ。
 一面のレンゲ畑は今では珍しくなって、その少なさのせいか、観光地のような位置づけになってしまった。つまり、そこここで見ることはできなくなった。自転車で10分の場所も、田のあぜにしか生えていない。残念ながら一面ではなく、せいぜい一筋なのだ。仲間が少なくなって、レンゲも寂しいに違いない。
 レンゲを押し花にする。大きなぼんぼりは、半円に切って押す。赤紫は色をとどめず、青紫に変わってしまう。これも残念である。(梶川伸)2015.04.15

レンゲ畑

更新日時 2015/04/15


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