押しつけ花物語(23) 繊細なハルジオン
ハルジオンは貧乏草とも呼ばれるらしい。道端は野原にいくらでも咲いている。
ありきたりの花ではあるが、愛らしさも感じる。春が盛りで、夏が近づいてくると、花は次第に小ぶりになっていく。はびこっていくのを、申し訳ないとおもているように。
押し花にする時、小ぶりの花の方がいい。花びらは線のように細いので、花が大きければ大きいほど花びらは長くなり、まとまりがよくない。
花をよく見ると、花びらがちょっと青いもの、赤いものがある。そのほんのり具合もしとやかでいい。(梶川伸)2015.6.24
更新日時 2015/06/24