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押しつけ花物語(22) ドクダミの白さ

ドクダミのほか、ハハコグサ、ユキノシタ、シモツケなど

 団地の1階に住んでいて、小さな庭がある。初夏になると、庭はにぎやかになる。何の手入れもしていないのに、バラ、ホウズキ、ユリ、アリストロメリアといった花が毎年花をつける。
 背の高い花に混じって、ドクダミも遠慮がちに白い花見せる。そう思うのは咲き始めだけで、やがてドクダミは自分の領域をどんどん広げていく。そうなると残念だが、抜いてしまう。臭いがきついので、手袋をはめて。
 一部は押し花にする。黄色いしべは切り取って、花びらとは別に押す。紙にあしらう時に、元に戻す。花びらは白さを保ち、濃い色を背景にすると、さわやかによみがえる。名前や臭いの強烈さは消えて。(梶川伸)2015.06.06

更新日時 2015/06/06


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