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寺の花ものがたり(256) 正暦寺(奈良市)南天=11月後半~1月前半

2018年11月20日撮影

 新型コロナウイルスに伴うGo To Tranrelのキャンペーンで、料金が安くなっているのを知り、久しぶりに観光バスに乗った。近鉄奈良駅前で乗車、行先は奈良市の正暦寺と弘仁寺。正暦寺は奈良の紅葉に名所で、友人を案内するためだった。
 11月19日のことだった。今年は紅葉が1週間ほど早いそうで、良い時期を選んだつもりだったが、少しピークを過ぎていた。
 境内の福寿院から川沿いに少し登り、さらに石段を登って本堂へ向かう。広い境内一円にイロハモミジの木はある。しかし、この道筋が1番の見どころになっている。
 その福寿院の周辺と川沿いに、南天の木が多い。寒い時期の寺には花の彩りが少ないが、南天は花ではないものの、赤い実は小さいながらもはっきりとしていて、目に飛び込んでくる。
 背景が石垣の場所が多く、これが赤い点と良い組み合わせとなり、風情を醸し出す。京都市の哲学の道で見た景色を思い出す。
 2年前にも紅葉を見に行った。この時は路線バスの臨時便に乗った。やはり南天が目につき、何枚か写真を撮った。


◇正暦寺(しょうりゃくじ)◇
 奈良市菩提山町157。0742-62-9569。柳茶屋バス停から2キロ。992(正暦3)年、一条天皇の勅命を受けて兼俊僧正(藤原兼家の子)によって創建された。1180(治承4)年、平重衡の南都焼き討ちの際、その類焼を受けて全山全焼し、衰退した。現在は、福寿院客殿と本堂・鐘楼を残すのみ。本尊は薬師如来。清酒発症の地とされる。境内は一部有料。
=状況が変わっている可能性がありますので、ご了承ください(梶川伸)2019.12.23

更新日時 2020/12/23


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