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編集長のズボラ料理(414) ブラウンエノキのバターしょうゆ

写真はブラウンエノキ1袋だが、食べると量がちょっと少なかった

 ラーメン好きで、昔はよく食べた。食べ始めたきっかけがある。
 息子が小学生のころ、夏休みの自由研究を何にしようか困っていた。そこで僕は提案した。町内の全ラーメン屋を食べ歩いて、味を比較してみてはどうか。
 住んでいるのは平成の合併で市となったが、そのころは町だった。だから、「全ラーメン屋」とは言っても、5軒あるかどうかだから、大したことはない。
 食べるにあたっては金がいるので、僕が付き合うことになった。1軒目は歩いて10分ほどの店の「黄金ラーメン」という店だった。これで自由研究は金メダルだと思ったが、あまりはやっていなかったようで、そのうち店を閉めてしまった。
 2軒目は2人とも自転車で行った。京都市が本店の第一旭の支店だった。これで自由研究は第一番の成績だと思ったが、やがてこの店も見なくなった。
 3軒目は覚えていない。息子は飽きっぽいから、ラーメン研究はやめたのかもしれない。もし続けていれば、自由研究での好成績どころか、第2の安藤百福になっていたかもしれないのに。
 息子は断念したが、僕のラーメン行脚は続いた。住んでいる町を飛び出し、関西を中心に訪ねた店は500軒を超す。それだけの実績があるのだが、第3の安藤百福にはなっていない。何でだろう。
 ラーメンにもはやりがあるようで、一時期サッポロラーメンのバターラーメンがブームになったことがある。最初は「何や、これ」と思ったが、和洋折衷のような味で、なかなかいけた。
 サッポロラーメンといえばみそラーメンが主役で、それにバターを加えたものもあった。しかし、塩ラーメンにバターが主流で、塩バタで通用した。ただ、年をとるにしたがって、僕は遠ざかってしまった。
 今回はバターを使う。ブラウンエノキダケを用意し、いしづきを切って、容器に乗せる。だししょうゆをかけ、バターを乗せ、レンジでチーンをするだけ。前置きの割に、本文が短くて申し訳ない。
 ラーメン行脚はどうなったか。20年ほどで飽きてしまった。息子よりは長続きしたが。定年になった今は、ほどんどラーメン屋さんい行くことはない。インスタントラーメンにとどまり、安藤百福のお世話になっている。(梶川伸)2020.06.09

更新日時 2020/06/09


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