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編集長のズボラ料理(855) 鶏肉とマイタケとセリの煮物

写真はセリが少なめだが、多い方がいい

 セリは七草がゆの時には食べる。その延長で、体調が悪い時に、セリがゆにして食べることはある。
 僕は風邪などは気力で治す方だ。医者に行くのが面倒くさいこともあるが、自分のことは医者より知っていると、勝手に思っている。
 熱が出た、と感じたら、次のような過程をたどる。まず、体温計は使わない。熱があるのはわかるからだ。ただ、正確に計って高かった場合、気力がなえて、自然治癒力が落ちる。そうならないように、あえて熱は計らない。
 熱がある場合は酒を飲む。風呂に入る。厚めのトレーナーの上下を着て布団に入って寝る。
 これらは体を温めて、汗を出すための作戦。一晩で3回以上服を着替えれば、翌日は熱が引いて、晴れてセリがゆとなる。着替えが1回だと、次の日も寝て過ごし、夜は同じことを繰り返す。それでだめなら、医者に行ってみる。ただし、熱さまし作戦のことは言わない。医者に怒られそうな気がする。
 おかゆ以外にセリを食べた珍しい例がある。奈良市の和食ダイニング「拓」でのこと。日本酒をおちょこ1杯100円で飲ませるなど、工夫をこらす店なので、時々行ってみる。つきだしも妙なものが出てくることがある。その代表がセリ鍋だった。
 小さな鍋に濃いめのだしを入れて熱し、セリが根っこごと入っている。それを運んできて、卓上コンロにかける。これが突き出しで、しかも無料だった。それが必要かどうか、店は聞いてくれるが、無料だから、当然頼むことになる。
 そこに巧妙なわなが仕掛けてある。セリの量は多くないので、熱いだしがもったいない。鍋には野菜や魚などを追加でききるので、つい頼んでしまうことになる。焼いた揚げ、シイタケ、生ワカメを追加した。もちろん有料。作戦にまんまと引っかかってしまった。
 今回はセリを、おかゆ以外に使う。フライパンに油はひかず、鶏肉の皮の面をよく焼き、反対の肉側も軽く焼く。鶏肉は取り出し、短冊に切る。マイタケは食べやすい大きさ分ける。セリは食べやすい長さに切る。鍋にだしを取り、鶏肉とマイタケを煮る。味つけは砂糖、酒、しょうゆ。最後にセリを加えてサッと煮て、容器に盛りつける。
 卓はアイデアがおもしろいので、友人を誘う。ただ、気をつけなければいけないことがある。つきだしもメニューもコロコロ変わる。セリ鍋のつきだしのことを話して後輩を連れて行った時も、もう終わっていた。ばつが悪いので、ドンドン酒を飲んだ。といっても、10種類飲んで1000円。後輩と2人で2000円だから、大したことはない。(梶川伸)2026.02.24

更新日時 2026/02/24


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