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心にしみる一言(216) 昨年で終わる予定だったが、継続を望む声があり、自治会主催ではなく、新しい組織で継承することになった

2019年の大国公園の慰霊祭

◇一言◇
 昨年で終わる予定だったが、継続を望む声があり、自治会主催ではなく、新しい組織で継承することになった。

◇本文◇
 1月17日は阪神大震災の発生し日にあたる。発生から4日目に神戸市の取材に入った。1番印象に残ったのは、JR新長田駅から鷹取駅にかけての大火災の発生地だった。このため、1月17日午前5時46分はこの地域にいることにしている。発生時間帯の寒さと暗さを体感するためだ。
 発生時刻に合わせて、犠牲者の多かった場所では、地区の慰霊祭が開かれる。2019年のその日は、どうしても大国公園の慰霊祭をのぞいてみたかった。
 その前年の2018年の大国公園の慰霊祭では、時の流れを痛感した。「主催してきた自治会のメンバーも高齢化し、慰霊際は今年で終わりにします」と、主催者の役員がハンドマイクで話していたからだ。
 1年後、その場所に行くと、例年通りの慰霊祭が繰り広げられていた。前年に慰霊祭の終了を宣言していた人が、今会は継続になったことをハンドマイクで伝えていた。取り上げた言葉で。
 時は流れたが、記憶を途切れさせてはいけないと考える人が多かったのだろう。何だかホッとした気持ちで、あいさつに聞き入った。(梶川伸)2020.01.06
 

更新日時 2020/01/06


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