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寺の花ものがたり(221) 真如堂(京都市左京区)萩=9月上旬~10月上旬

2018年9月23日撮影

 京都市の迎称寺に、萩に飾られた土塀を見に行ったことがある(寺の花ものがたり179回)。その帰り、すぐ南側の真如堂に寄ってみた。
 この寺は、いつ行っても花を楽しめる。山門から本堂の周りの境内は結構広く、散策は自由。普段はそれほど人が多いわけではないので、ノンビリと過ごせる。
 萩は山門の周辺や、本堂の前あたり咲いている。真如堂にとって萩は、特別な花ではないし、目立つ花ではない。ただ、秋の寺にはほしい花だと思う。
 ピンクの小さな花が、さりげなく咲いている。それだけも良い風情ではある。そこに塔や白壁、瓦屋根といった寺の造作がからみ合うと、秋の寺を見事に演出する。
 真如堂から迎称寺へ。京都の静かな秋を歩くには、いいコースかもしれない。

◇真如堂(しんにょどう)◇
 正式には真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)。京都市左京区浄土寺真如町82。京都市バス真如堂前・錦林車庫前下車、徒歩10分。075-771-0915。戒算上人が984年、延暦寺・常行堂に安置された阿弥陀如来を移して開創。応仁の乱の後、各地を転々とし1693年に現在地に。境内は自由だが、建物内の拝観は有料。本堂の裏の紅葉のゾーンは自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2019.08.16

更新日時 2019/08/16


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