編集長のズボラ料理(269) キュウリの梅煮
キュウリはキュウにたまるから、たまらない。
農家の人は朝が早い。早朝の散歩で、田畑のあるコースを歩いていると、顔見知りになった農家の女性が、取り立てのキュウリとナスをプレゼントしてくれた。
ありがたいことだ。さっそく、キュウリは酢の物にし、浅漬けの素で漬け物にもした。残りは何にして食べるか。
そう考えていると、毎日新聞時代の同僚からダンボールの宅配便が届いた。彼は退職後、家庭菜園に精を出し、収穫したもの時々送ってくれる。箱を開けると、大量のキュウリとジャガイモ、ピーマン、ゴーヤが入っていた。ありがたいことではある。さっそく、ご近所にも配り、遊びに来た娘にも持って帰らせた。
キュウリは南蛮漬けにし、塩でもんで薄い輪切りにしてカツオ節しょうゆで食べた。前の漬け物が食べ終わるので、、新たに漬け物にもした。それでもキュウリは大量に残っている。さて、どうして減らすにか。
そう考えているうち、玄関のチャイムが鳴った。近所のおばさんだった。「実家からたくさん送ってきたので」と言って、ビニール袋を差し出した。開けてみると、キュウリとタマネギだった。ありがたすぎる。なぜ、キュウリは毎回含まれているのか。
キュウリだらけポテトサラダを作った。新たに漬けたキュウリも食べ終わりかけで、再度新たに漬けた。しかし、そのキュウリは、近所のおばちゃんのものではなく、元同僚が送ってきたものである。
キュウリを食べまくり、キリギリスの生活をしている。しかし、食べきる寸前に新たなキュウリが届く。キュリがない。
友人に何か手はないかと相談した。そこで教えてくれたのが、キュウリの煮物だった。陳腐なアイデアだが、考えてみれば、作ったことがない。キュウリ減少作戦はキュウを要する。さっそく友人のアイデアを採用し、ちょっとアレンジした。
キュウリは少し皮をむき、軽く塩をして、適当な大きさの短冊切りにする。濃い目のだしをとり、キュウリを煮る。まず砂糖で甘みをつけ、後からしょうゆで入れ、最後に梅干しのみじん切りを加えて、キュウリが柔らかくなるまで煮る。
次はどうするか、まだ考えていない。朝の散歩で、田畑のコースはしばらく避けることは決まっているが。(梶川伸)2017.07.25
更新日時 2017/07/25