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編集長のズボラ料理(208) はんぺんのバター焼きワサビしょうゆ

物足りなければ、はんぺんに切れ目を入れ、メンタイコなどはさんでもいい

 1泊2日で新潟に出かけたことがある。遊び目的だから、新潟市と長岡市のいくつもの場所を訪ねた。
 1番気に入ったのは、JR新潟駅に直結した「ぽんしゅ館」だった。新潟の物産を売る施設で、滞在2日間なのに2回半も行ってしまった。「半」はお金を使わず、通りすがりにのぞいただけだから、控えめに「半」とした。
 僕にとって最大の魅力は、新潟の日本酒の試飲設備だった。数えると98の試飲ボックスが壁一面に設けてある。計算間違いがあるかもしれないが、新潟県内の日本酒の銘柄ざっと100が用意してあると書いておく。
 500円を払うと、さかずき1つとコイン5枚が渡され、好きな試飲ボックスにさかずきを置き、コインを1つ投入する。2日間で20銘柄を飲んでしまった。それだけで、メロメロである。ちなみに気に入ったのは、長岡市の「吉乃川」だった。
 ぽんしゅ館でもう1つ気に入ったコーナーがあった。それはしょうゆの試なめコーナーだった。10種類ほどのしょうゆの味比べができる。しょうゆだから、試食ではない。かといって、試飲でもない。耳かきよりほんの少し大きいもので、しょうゆをすくって口に運ぶ。これは「なめる」としか表現のしようがない。だから「試なめ」としか言いようがない。
 もしも、この言葉が日本から世界に広がったとしたら、ぽんしゅ館からだと思ってほしい。そして、高血圧も気にせずになめまくった僕のおかげである。
 僕はしょうゆに目がない。旅行に行くと、知らないしょうゆを探す。ちなみに、ぽんしゅ館で買ったのは、長岡市の「越の香」だった。
 しょうゆ好きだから、家には普通の濃い口しょうゆ、生じょうゆ、だしじょうゆ、白じょうゆと、僕のしょうゆ好きを知って送ってきてくれるもらいもののしょうゆがある。いろいろ使ってみたいので、もらいもの以外はほどんど小さな瓶である。それでも高血圧を気にしながら、ガバガバ使っている。
 しょうゆにはワサビが合う。このコンビは、味付けの最強コンビだと思って、疑ったことがない。だからサラダにかけるドレッシングでも、オリーブオイルに酢としょうゆとワサビを混ぜ、半和風にしてしまう。
 今回も最強コンビを使う。はんぺんを食べやすい大きさに切る。フライパンにバターを溶かし、はんぺんの両面をゆっくりと焼く。最後にワサビしょうゆをたらし、さらに軽く両面を焼く。へんぺんのオーソドックス料理の1つが、簡単にできあがる。
 しょうゆの焦げた臭いは食欲がわく。今回、しょうゆは少量だから、高血圧をきにする必要もないし。(梶川伸)2016.08.27

更新日時 2016/08/27


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