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心にしみる一言(17) 適当に汚れた部屋の方が温かみがある

2001年9月6日の毎日新聞夕刊

◇一言◇
 適当に汚れた部屋の方が温かみがある

◇本文◇
1年間に500人を超える人が、矢島健二郎、澄子さん夫婦の家に遊びにくる。何度か訊ねた時も、国籍を問わない若い客であふれ返っていた。
 互いに勤めを持つ50代の夫婦。広くもない普通のマンション。大阪駅から近いことを除けば、若者にとって集まりやすい所ではなさそうだ。そう思って、居心地のよさの秘訣を聞いてみた。
 答えの1つがこの言葉だった。ほかにも興味深いものがある。「至れり尽くせりはしない。無理もしない」「木のいすと木のテーブルはなじむ」
 端的に言えば、飾らず普段着で付き合うということなのだろう。ただ、根底には、2人の人なつっこさ、友だち好きがある。不意の訪問者があってもいいように、「20~30人分の飲み物と、冷凍ピザや焼きソバの具くらいは用意している」(梶川伸)
=2001年9月6日の毎日新聞に掲載したものを再掲載

更新日時 2015/04/12


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