わが子に伝えたい食卓⑯ シシトウのジャコ炒め
ピーマンやシシトウと言えば、子どもたちの苦手な食材に挙がることも多いのですが、夏の盛りの旬のものは肉厚で甘みもあって苦味は最小限。四季の流れに沿ったおいしいものは、子どもにも本能的にちゃんと伝わります。シシトウと書きましたが、京野菜の万願寺唐辛子でも、甘長唐でもピーマンでもなんでもかまいません。千切りにしたり、細かく輪切りにしたり、そのままの形状で調理したりと、お好みの大きさで作ってください。
フライパンにゴマ油を引いたら、シシトウを加え、つやっときれいな緑色に光るまで炒めます。ジャコをひとつかみ追加し、カリッと炒めたら、鍋肌からみりんと醤油をひとたらし。佃煮のように濃い味にしなくても、十分にご飯のお供になりますよ。おばんざい料理なので、常備菜にも。奈良出身の私は、冷やした茶がゆと共に、これをさらさらっといただくのが夏の定番でした。
【烏帽子真理さん】池田市在住のフードライター兼食育指導士。化学調味料を使わない、体に優しい家庭料理が得意。英語と食のサークル“hug!”を共催。http://ameblo.jp/communication-hug/
更新日時 2013/08/08