このエントリーをはてなブックマークに追加

わが子に伝えたい食卓⑱ サンマの塩焼き

意外に見落とされがちな魚の盛り付け方。干物は皮を裏にしますが、いずれも左に頭がくるようにしてくださいね

 4歳の娘は、まだ魚の身を上手に食べることはできないので、あらかじめ食べやすい大きさにほぐしたものを盛り付けていました。しかし、いつしか「今日はお魚だよ」というと、どんな魚を並べても「サケおいしい!」と、食べるようになり、彼女のなかではサバもサワラもアジも、ぜーんぶ“魚=サケ”と認識しているんだと気づき、そろそろ赤ちゃん扱いは卒業だなと慌てました。以来、食卓には切り身か尾頭付きで並べ、魚の名前クイズをしてから、目の前で身をほぐすようにしています。
 内臓は老廃物のたまる場所なので、取り除き、軽く塩をして10分ほど置いてから、水分をふき取り焼きます。左側に頭がくるように盛り付けるので、上面から火が当たるグリルの場合は、盛り付ける側を最後に焼くとパリッと仕上がります。「お魚の頭は左上、しっぽは右。ご飯は左、お味噌汁は右」と、呪文のように繰り返しながら、正しい配膳(ぜん)も意識的に伝えています。
【烏帽子真理さん】池田市在住のフードライター。体に優しい家庭料理が得意。英語と食のサークル“hug!”を共催。http://ameblo.jp/communication-hug/

更新日時 2013/10/11


関連地図情報

関連リンク