身近な生き物たち③ 豊中市・服部緑地公園
服部緑地公園は、さまざまな昆虫たちの楽園だ。夏に観察できる昆虫には、どんなものがいるのだろう。
まずは、大きな声で暑い夏を盛り上げるセミだ。公園のほぼ全域で、アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミを見ることができる。服部緑地でシニア自然大学が主催するファミリー自然教室は、7月30日に「セミについて調べよう」という自然観察会を開き、抜け殻を探したり、木の枝や実を使って昆虫のペンダントを作ったりした。
緑地公園管理事務所の秋定隆一さんは、公園の昆虫博士でもある。「日本庭園や菰(こも)ケ池あたりは、トンボやチョウのスポット」という。一緒に行くと、ギンヤンマ、オオヤマトンボ、タイワンウチワヤンマ、モノサシトンボ、チョウトンボなどが観察できた。チョウもアゲハ、ホシミスジ、ゴマダラなどが見られ、コムラサキも舞っていた。ただ秋定さんは「活発に飛び回るのは午後の暑い時間。虫取りに夢中になって水に落ちたり、脱水症状になったりしないよう、十分に気をつけて」と話す。
草地ではバッタやコオロギが多く見られるが、大きくなるのはもう少し涼しくなってからという。(礒野健一)
更新日時 2011/08/10