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身近な生き物たち② 池田市・五月山

緑のセンター周辺で捕まえたカブトムシ

 カブトムシやクワガタムシが活発に動く時間は午後8時~9時の間だ。それらがたくさん集まる場所には、4つの条件がある。1つは樹液の出ている木があること。明るいうちにそれをみつけ、蛍光テープなどを貼っておくと、夜に来たときに分かりやすい。2つ目は水場があること。谷川や池が近くにある場所がポイントとなる。3つ目は、木漏れ日が適度に当たる山の東や南斜面であることが挙げられる。4つ目は風が吹きぬける場所。樹木が密生していたり、下草が刈られていなかったりすると、カブトムシたちが飛ぶのに邪魔になるからだ。いわゆる里山らしい、整備された山が適している。
 NPO法人クワガタ探検隊代表の西義史さんは、「採る人間側から1つ足せば、安全であることも条件」と話す。「夜に山に入るのは、斜面から滑り落ちたりして危険。また、マムシが出る場所もある」ため、街灯などがあり、道も整備された場所を勧める。
 池田市緑のセンター(五月丘5)の周辺は、そうした条件を満たした採集スポットだ。センターには駐車場もあるので、遠くからでも気軽に来ることができる。
 「最初の5分で捕まえられなければ、その日はあきらめた方がいい。3回行って1回捕まえられればいい方なので、根気よく挑戦してほしい。あとは、色々と工夫してみること。自転車と同じで、1度コツをつかむと採りやすくなるよ」と、西さんはアドバイスする。(礒野健一)

五月山 カブトムシ

更新日時 2011/07/21


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