編集長のズボラ料理(898) モロヘイヤ入りお好み焼き
夏の散歩は、朝早いうちに家を出発する。熱中症に近い体験の教訓による。
自転車で京都府の丹後半島を走った時だった。天橋立で自転車を組み立ててスタートした。まずは伊根の舟屋へ。ところが、いつもよりスピードが出ない。
伊根で一休みした。そこから軽い上りになると、突然のどが乾いてきた。残りは50キロ。普通なら3時間もかからないので、心配はしなかった。
自動販売機で飲み物を買った。当時は缶入りウーロン茶の全盛時代。まず1本買って飲み干し、ペダルを踏んだ。ところが、また飲みたくなる。飲んでも飲んでも足りない。結局、缶入りウーロン茶10本、1リットルのジュース1本を飲んだ。熱中症直前だったに違いない。
5時間かかってホテルに着いた。一休みして体調が戻り、夕食のためにフロントで教えてもらった店に行った。疲れた体に待望のビール。名物のシロイカをあてに。うまいはずだった。おかしい。ビールもイカもウーロン茶の味だった。後で知ったが、その年の1番暑い日だった。
そんな体験があるので、夏の散歩は午前6時ごろ家を出る。小さな水筒も持って行く。
お盆前後はさらに30分早く出発することがある。100円玉とビニール袋を持って。
いくつもコースがあるが、5時半出発はルートが決まっている。歩いて30分ほどの場所で、老夫婦が6時過ぎまで、イチジクの収穫作業をしている。それに間に合うように歩き、イチジク分けてもらう。おつりを持っていない時が多いので、100円玉は必要である。
今回は1000円分をもらった。少しだけ進んで、田んぼの中の道を通って早めに帰る。イチジクが重いからだけではない。もう1つ理由がある。田んぼ道の入口に、老夫婦が小さな畑を持っていて、うまくタイミングが合うと、おまけがもらえる。
今回も2人は収穫を終え、軽トラックに乗って追いついてきた。ピッタリ畑の前で。しめしめ。今回のおまけはモロヘイヤで、たくさん切ってくれた。「お好み焼きにするといい」と、作り方まで教えてくれた。
キャベツとモロヘイヤを小さく切って、ボウルに入れる。量は多い方がいい。小麦粉、すりおろしたナガイモ、生卵、水、白だしも加えて、よく混ぜ、生地を用意する。フライパンかホットプレートに油をひき、生地を焼く。片面を焼いている間に、生地の上に豚肉を並べ、ひっくり返してお好み焼きを作る。
教えてもらったレシピでは、納豆も入れていた。しかも「ひき割り納豆」とこだわりを見せた。ただ、うちの家族に納豆を食べない者がいて、それはパスした。納得できないが。(梶川伸)2026.09.01
更新日時 2026/09/01