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編集長のズボラ料理(896) 豆乳肉みそソバ

肉みそは好みの作り方で

 「牛は2年で大人になる。人間は20年で大人になる。成長因子が違うので、牛乳は人間には合わない」。その昔、知人にそんなことを言われたことがある。
 なるほど、と変に納得した。その知人に勧められて、共同購入で豆乳を取るようになった時期がある。ところが間もなく、牛乳に戻ってしまった。牛乳の方がどうしてもおいしく感じてしまうのだ。
 共同購入では、玄米も取り寄せた。同じように、間もなく白米に戻ってしまった。白米の方がどうしてもおしく感じてしまうのだ。豆乳と玄米は、続けるには強い意志が必要だと思い知った。
 それなのに、豆乳は時々だと、「結構いいじゃないか」と感じてしまう。豆腐屋さんで豆乳を見つけると買って飲んで、健康志向を装ってみる。宿の夕食や店の料理を豆乳が使われていると、いかにも好みのようなふりをしてしまう。
 「ええかっこしい」は、スイートでも演じてしまう。ドーナツは奈良市で人気の「フロレスタ」で時々買う。豆乳を使っているのだが、見た目ではわからないので、秘かな優越感を感じるためだ。
 自然食品コーナーにあった「ずっしり11種べっぴんパン」を食べてみたことがある。包装の袋に、11種類の健康素材使用の文字が見えたので、手が伸びた。原材料欄を見ると、豆乳におからまで使っている。「これは健康にいい」と、自己満足する。
 奈良県広陵町でマメタロウ商店という豆腐屋を見かけて入ってみた。「豆腐屋の濃厚豆乳プリン」を売っていた。「これだ、これだ」である。
 今回は豆乳を使う。市販のソバを用意する。豆乳にそうめんつゆを混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。みそに砂糖、みりんを加え、白だしで伸ばしておく。フライパンに油をひき、合いびきミンチ、タマネギとショウガのみじん切りを炒め、みそを加えて肉みそを作る。これも熱を取る。器にの豆乳つゆを張り、そばを入れ、上に肉みそを乗せ、細かく切ったネギを振る。
 つゆも飲むので、豆乳も飲むことになるのだが、そうめんつゆも使い、肉みその濃い味もあるので、強い意志を投入しなくても大丈夫。(梶川伸)2026.08.25

更新日時 2026/08/25


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