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編集長のズボラ料理(774) エビとアボカドの春巻き

味が足りなければ、ポン酢をさらに上からかけてもいい

 春巻きは、パリパリしたものだと思い込んでいた。ところが、そうでもないらしい。」 
 遍路仲間が月に1度くらいのペースで集まる、正確に言えば、集まってビールと酒を飲む。
 店は中華料理店が多い、料理をみんなで分けて食べられるからだ、炒め物や揚げ物を特は「そうだ。日本食だと、そうはいかない。たいてい、1つの料理は量が少なくて、分けることができない。
 例えば先付けで八寸が出てきたとする。種類は多いので量もあるが、1つ1つは少ないので、みんなで取り合うときは、早い物勝ちになり、場は妙な譲り合いなり、変な雰囲気になる。
 居酒屋さんは違う。枝豆やおでん、小エビのから揚げ、スルメの天ぷらに用に、グループで食べられるメニューをちゃんと用意してある。さすが、われらの居酒屋さん。
 中華料理店に6人で行った時のこと。みんで食べられるものとして、春巻きを注文することになった。その時、メンバーの1人が、店員さんに聞いた。卵の皮かどうか。
 「エッ」だった。僕にとっては、皮は当然、小麦粉を使ったもので、揚げるとパリパリになる。具もさることながら、そのパリパリ感がたまらない。玉子の春巻きも食べたことはある。でも、それは、あくまでも春巻きの傍流のはずだ。
 店員の答は何と「ハはい」だった。つまり玉子の皮の春巻きだった。「エエーッ」である。
 注文をしたものの,納得がいかなので、集まったメンバーに聞いてみた。すると、2人は「春巻きといえば玉子の皮」だった。「エエエーッ」ではないか。3分の2は小麦粉派だったから、何とか面目を保ったものの、常識を崩されたに誓い打撃を受けてしまった。
 今回のズボラはパリパリを目指す。ただ、王道ではなく、変形にした。
 むきエビを用意する、背ワタをとってさっとゆで、半分の大きさに切る。アボカドは皮をむき、小口切りする。マヨネーズにワサビを加え、ポン酢を垂らしてよく混ぜてソースにする。春巻きの皮にエビとアボカドを乗せ、ソースをつけて巻く。油で揚げて、皿に盛る。
 娘が昼ご飯を食べに来たので、この春巻きを大量に作った。夫の晩ご飯のおかずに持って帰るからだった。懸念があった。ソースを塗っているので、そこがカリカリからベチャベチャになる恐れだった・
 ベチャベチャにはならなかったが、夕方には皮の一部がヘナヘナとなった。それを娘は家オーブンで焼いて、パリパリの戻したそうだ。やっパリ、パリパリでなければ。(梶川伸)2024.11.29

更新日時 2024/11/29


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