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編集長のズボラ料理(764) レタスのエビみそ炒め

レタスはシャキシャ残して残して

 神奈川県の姪の家に行くことがある。僕の弟は妻を亡くしたこともあり、ここ数年は姪の家に住んでいるからだ。
 訪ねる時の土産は、迷うことはない。551の豚まんに決まっている。姪の息子2人が、それを待っている。ただし、臭わないようにビニール袋で二重に包んで新幹線に乗る。それでも、隣が空席だとホッとする。東京出張の際に551と王将のギョウザを土産にした元同僚がいるが、僕にはそんな勇気はない。
 前回行った時は、豚まん10個入りにした。これで良かったのかどうか。息子2人が4個ずつ食べた。残り2つ。弟と姪が1個ずつ。姪の夫は単身赴任中で助かった。彼がいる時は+2個が必要で、念のために+4個でもいいだろう。
 この夏休み、その姪が息子2人と遊びに来た。土産は 東京のシュクレイのお菓子「バターバトラー」だった。関西と関東では、何で土産にこんなに差があののだろう。そういえば、前にもらったのも、ムーミンの絵のついた缶に入った洋菓子だった。こちらは2回連続、豚まんだったのに。
 豚まんはよく買うが、蓬莱のレストランには数回しか行ったことがない。そのうちの1回は、おもしろいものを食べた。松茸と貝柱のカニみそ炒め。季節限定だった。これがどうも、551らしくなく高級感があり、大阪らしくなくおしゃれだった。
 名前の通りのものだが、それにブロッコリーも加わっていた。それにしても、変わった組み合わせで、カニみそを味つけに使っている中華料理も、僕は初めてだった。松茸はやはり香りがよくて、貝柱とマッチしていた。「珍しいね」と店員さんに言ったほどだ。
 カニは値段が高い。従ってカニみそも高い。それに「通」らしい感じもある。僕は通ではないので、めったに口にすることはない。ただし、意を決して遊び仲間でカニを食べに行く時には、割り勘負けをしないように頑張る。大阪市・ミナミの「五座ふく」でもそうった。
 カニみそと卵の黄身を混ぜ、刺し身につけた。カニ身とカニみそも。焼いたカニを殻を入れて熱燗を注ぐカニ酒は、カニみそで味をつけるのがみそだった。
 自宅で食べるのは、スーパーで安いカニみその瓶詰めを見つけた時だ。手を伸すと、その横に「えびの身入りえびみそ」の瓶詰めを見つけた。その時は、カニを裏切ってエビを選んでしまった。
 レタスを大きめに切る。フライパンに油をひいて強火でサッと炒め、エビみそを加えて混ぜる。ズボラらしい手抜き料理。
 レタスに限らず、何に使っても良さそうだ。最近はエビみそのラーメンもはやっているようだし。偉そうに分析したが、実はエビみそラーメンは、即席麺しか食べたことがない。(梶川伸)2024.10.11

更新日時 2024/10/11


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